作品名

音のない水たちのささやき

公開終了
2023年度 初出展
2023年度 新規設置
音のない水たちのささやき
作家名:ナタリー・ツゥー
作品名:『音のない水たちのささやき』
会場:青峯山観音寺
撮影:Tsubasa Fujikura

作品について

本作品は、かつての水流がかたちを変えてその記憶の痕跡だけを残す、音のないアヨロ川を取り上げます。アーティストは、風景の記憶を音から探り、音の物理的かつ視覚的特性を利用して、聞こえない音を感覚で捉えようと試みます。そして喉唄の歌唱法によって、私たちの身体のセンサーに注意を促します。アヨロ川の流れを録音した音が、私たちの身体器官を通してガラスのオブジェの中を循環し、かつての風景の記憶が放たれます。川が身体を巡り、土地の歴史に身を浸し、アヨロ川の聞こえないささやきは渦となります。

2023年度 作品情報と展示場所

作家名
ナタリー・ツゥー
作品名
音のない水たちのささやき
展示期間
2023年9月1日(金) 〜 10月9日(月・祝)
※ お寺の行事の都合で日時を変更することがあります。
展示場所
青峯山観音寺
〒059-0641 北海道白老郡白老町虎杖浜282
作家名 ナタリー・ツゥー

作家について

オスロと東京を拠点に幅広い分野で活躍するアーティスト、研究者。風景の記憶の探求をテーマに、フィールドワーク、サウンド、パフォーマンス、アートブック、グラフィックなど様々な形態のプロジェクトを行う。歴史的な風景を記憶する方法を発見するために、音を道具として扱う。彼女の活動では、音は視覚的な形をとり、視覚芸術とサウンド・アートの境界線で、見えないものを聞き、聞こえないものを見ることへと導く。2019年にオスロ国立アカデミーを卒業し、ノルウェー・ソレヤの芸術研究DUNKE-DUNKEメンバー。現在、JREXフェローシップ、東京藝術大学グローバルアートプラクティスプログラムのもと、研究プロジェクト「聖なる歴史と社会的記憶:忘れられたルーツをたどる-アーカイビングとサーキュレーションの境界線」を実施している。


過去の作品

作家名:ナタリー・ツゥー
作品名:『The Melting Stones of Our Being』 参考作品
制作年:2023
サウンド・パフォーマンス
撮影:杨捷
作家名:ナタリー・ツゥー
作品名:『The Melting Stones of Our Being』 参考作品
制作年:2023
サウンド・パフォーマンス
撮影:杨捷