ROOTS & ARTS SHIRAOI 白老文化芸術共創

PROGRAM

実施プログラム詳細

シㇽキオプロジェクト

シㇽキオ=模様のついた(アイヌ語)という意味。イラストレーターら複数人のアーティストが白老の土地・地域に残された神話や伝承、歴史等に焦点を当て、フィールドワークや調査を実施。アーティスト独自の発想と想像力で、土地が持つストーリーを作品化する、2018年からスタートしたプロジェクトを本事業で展開。アーティストそれぞれが、作品にふさわしい場所を見つけ出し展示する。

展示・参加アーティスト紹介

2021年5月時点
相川 みつぐ (あいかわ みつぐ)
相川 みつぐ (あいかわ みつぐ)

絵描。1976 年生まれ / 札幌市在住。北海道造形デザイン専門学校卒業。
2008 年より活動をスタート。得意のフリーハンドで描く[線]から生まれる作品はハードなものから繊細なものまで、タッチを自在に使い分け製作している。白老にある飛生アートコミュニィティー主催の『飛生芸術祭』のビジュアルを担当するほか、作家活動、店舗などの壁画製作・イベントポスター・CD ジャケット・キャラクター製作・商業CM イラスト等、幅広く活躍中。

「The rites and festivals」2020年制作 飛生アートコミュニティー 飛生芸術祭
実施内容詳細
盗まれた文字
盗まれた文字
武将としてあらゆる伝説と共に人々を魅了しつづけてきた源義経。白老町史に残る「義経伝説」のひとつを題材に、アイヌ文様にみる線と重ね合わせながら絵柄をつくり、その模様を着物やテキスタイル等で表現します。義経がアイヌの人々に神として崇拝されていたとされる意外な関係と、そこで起きたとされる重大な事件に作品の着想を得ました。真実かは定かではないですが、浮かびあがる一つの仮説を、見る人それぞれが自由に面白く想像してください。
10月15日(金)‐11月7日(日)
11:00-17:00
金・土・日・祝日のみ開場
※平日、時間外も窓越しにご覧いただけます
MAP B
空きテナント・創作一心跡地
白老町大町3丁目4-11
大西 洋(おおにし よう)
大西 洋(おおにし よう)

東京生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業。2019年より北海道教育大学岩見沢校イラストレーション研究室准教授。イラストレーターの仕事として書籍装画、雑誌挿絵、キャラクター制作、広告等を手がける。2008年にHBファイルコンペ大賞仲條正義賞、09年同コンペ藤枝リュウジ賞特別賞。17年に第15回TIS公募入選。2019年よりシㇽキオ・プロジェクトに参加。

宇宙の記憶 熊 2021年 北翔大学札幌円山キャンパスギャラリー フィギュールの森 Work in Progress8
実施内容詳細
「炭となる素」つながりと距離 その2
「炭となる素」つながりと距離 その2
2016年より東京より北海道に制作の場を移しました。自然が多い環境のなかで、肌で感じとる感覚を大切にしたいと考えています。近年、ウィルスで騒がしいですが、今日も鳥は変わらずさえずっています。つながりと距離の感覚を意識することが増えました。今回の作品では、「炭素」を意識した作品を展示します。全てのつながりと距離をあらためて捉え直したいと考えています。
10月15日(金)‐11月7日(日)
11:00-17:00
[休館日]なし
MAP C
ブウベツの森キャンプ場内
白老町石山110-2
※キャンプ場の展示のため、他のお客さまにご迷惑にならないようにご覧ください。
撮影
山本春花
文月 悠光 (ふづき ゆみ)
文月 悠光(ふづき ゆみ)

詩人。1991年札幌生まれ。中学時代から雑誌に詩を投稿し始め、16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校三年時に出した第一詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞する。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』『臆病な詩人、街へ出る。』が若い世代を中心に話題となる。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、詩作講座を開くなど幅広く活動している。

「適切な世界の適切ならざる私」 2020 ちくま文庫(筑摩書房)
実施内容詳細
声の余白
声の余白
白老を代表する歌人・満岡照子は、自然などの物言わぬ対象物を見つめ、その存在と人の営みを重ね合わせる歌を多く残しました。今回は、現代を生きる詩人・文月悠光が白老を訪ね、照子の短歌が持つ普遍性を掬い取り、2021年の人々に向けて、詩を新たに書き下ろします。詩の朗読と映像を併せて展示し、紙の余白や雪景色のような空間、昭和と令和を結ぶ時間的な広がりを提示します。
10月15日(金)‐11月7日(日)
10:30-17:30
[休館日]月・火
※祝日は開館
MAP D
しらおい創造空間「蔵」
白老町本町1丁目7-5
photo by
Ryoichi Kawajiri
森迫 暁夫(もりさこ あきお)
森迫 暁夫(もりさこ あきお)

昭和48年長野生まれ、東京育ち、大学進学を機に北海道に。札幌在住。暑がりの寒がり。紋別市道都大学卒業(現、北広島市星槎道都大学)後、倉敷芸術科学大学修士課程修了。イラストレーター、美術家として活動。主にシルクスクリーンという版画技法で制作している。物を作ることももちろん大切で楽しいですが、物にならないものもまたとても大切だと感じている。テーマは埋め尽くし、繰り返し、ミクロとマクロ、図と地、などをテーマに制作

「マコロンク」 2018年制作 旧柏村旅館(現 haku hostel+cafe bar) sirkio project
実施内容詳細
地図。大なり小なり
~地図。大なり小なり
~型取りスケッチと影とりスケッチのカケラ図鑑
飛生芸術祭への参加から数えると白老との付き合いはもう10年以上。白老という場所がどんどん身近になっていく中で感じることは、どこも特別で、どこも特別ではない、ということです。古くから伝わる神話や民話はどれも尊くて、それを知ろうとすることはとても大切なことだと思います。そして、日常にあるなんでもない小さなかけらに意識を傾けることも、同じくらい価値があるのではないかと思うのです。
10月15日(金)‐11月7日(日)
photo by
Hideki Akita
吉田 みなみ (よしだ みなみ)
吉田 みなみ (よしだ みなみ)

彫刻家。1993年札幌生まれ。主に人体をモチーフとした具象彫刻を発表。蘭越町の自宅アトリエでYoshida Art Schoolを開設し、制作の傍ら子どもから大人にアートを教えている。

「秋がみたくて」 2019年制作 TOOVcafe/gallery,  個展
実施内容詳細
樽前のひと・Mt.Tarumae of People
樽前のひと・Mt.Tarumae of People
白老町から見える北海道の活火山、樽前の姿を見て、力の限りを出して生きる日本の人々の強さを思い出しました。1万年前に誕生したこの山はどれだけの人々の心を動かしてきたのでしょう。歌人である満岡氏もこの山と自身を重ね、こう歌っています。「火の山は雪を被ぎて静かなり我にも堪ふる念ひあるとき」私は本作のために樽前山を実際に登山し、旧社台小学校から樽前山を粘土スケッチしました。そして力強く生きる女性3人をモデルに、人と自然がもつ普遍的な美しさを彫刻で融合し再構成しました。
10月15日(金)‐11月7日(日)

OTHER

アーティスト・イン・レジデンス詳細
シㇽキオプロジェクト詳細
スペシャル企画「ラジオウタリ」詳細
レディオ しらおい詳細(外部サイトへ)
THANKS TO
MOVIE & EDIT:Tsubasa Fujikura / Sakae Takiya / Sotaro Ishii / Takumi Gunji
MUSIC:Yohei Tsukano
DIRECTION:Kosuke Nakaya
TRANSLATION:Rumiko Hagiwara